カテゴリ:さく井工事

温泉井・深井戸の撤去と原状回復!安全に土地を戻すための手順

皆さん、こんにちは!

ホテルの建て替えや温泉旅館の廃業、工場の跡地利用など、土地を更地に戻して売却・返却・再開発する際、大きな課題となるのが「古い温泉井(おんせんせい)や深井戸の処分」です。

土地を手放したり用途を変えたりする際には、法律上の義務やトラブル防止の観点から、土地を綺麗な状態に戻す「原状回復」が求められます。「使わなくなった井戸は、砂や土を詰めて蓋をすれば終わり」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、深い井戸でそれをやってしまうと、後々大きなトラブルに発展する可能性があります。

今回は、土地の価値を守り、安全に次の利用者や世代へ引き継ぐために不可欠な、既存井戸の「撤去」と「埋戻し」について解説します。

▼今回の記事はこちら
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1.なぜ、温泉井や深井戸の撤去は難しいのか?
2.日さくが提案する「確実な撤去・埋戻し」の流れ
3.施工実績

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一般的な浅い井戸(家庭用の手押しポンプなど)とは異なり、数十メートルから数百メートルもの深さがある温泉井や深井戸の撤去には、特別な技術と専用重機が必要です。その理由は大きく2つあります。


① 強固に固まった管の撤去が困難
長年地中に埋まっていた鋼鉄やプラスチック製の管(ケーシング管)は、周りの土砂や砂利とガッチリ固着しています。そのため、単に上から引っ張るだけでは途中でちぎれてしまい、地中に管が残ってしまいます。確実に撤去するためには、地中で管を少しずつ切断したり、粉砕しながら慎重に回収する高度な技術が求められます。


② 高い水圧による環境トラブルのリスク
深い地層にある温泉や地下水には、地層自身の重さにより高い圧力がかかっています。管を撤去して生じた深い穴を専門的な技術で正しく埋め戻さないと、水が地上へ噴き出したり、異なる深さの水脈が混ざり合って地下水汚染を引き起こしたりする恐れがあります。

だからこそ、地中という目に見えない場所を扱う工事には、地層の硬さや地下水の状態、古い管の劣化状態を正しく見極める「地質と地下水のプロ」の知見が求められます。

日さくでは、温泉井や深井戸の撤去工事において、以下のような手順で安全・確実な原状回復を行っています。
深い井戸は、すべての管を地上へ完全撤去することができません。そのため、日さくでは「管を残す深い部分の埋戻し」と「上部(約40mまで)の管の撤去」を段階的に行います。


・ステップ1:事前の地質・井戸調査
井戸の深さ、使用されている管の種類、周りの地層の性質(砂や粘土、岩盤など)を事前に徹底して調べ、最適な撤去計画を立てます。


・ステップ2:深部の確実な埋戻し
日さくの井戸撤去技術の対応深度はおよそ40m程度までです。これ以深は、井戸はそのまま残ることになりますので、残置した井戸が地下水の諸問題の原因とならないよう安全、確実に埋め戻す必要があります。
撤去作業中のガス湧出や地下水噴出を防ぐため、まずは管を残す深い部分(40m以深)に、砂利や液状のセメント(セメントミルク)を充填し、地下深くで強固なフタをして安全に塞ぎます。


・ステップ3:上部(約40mまで)の撤去作業(管の切断・破砕など)
上部の安全を確保した後、日さくは「マルチドリル工法協会」に加入している有力な施工会社と強固な連携体制を築き、協働して施工を進めます。専用の重機と多様な破砕器具を用いて井戸管の周りを円周状に掘り進め、単に引っ張るのではなく、管を途中で切断・破砕しながら地上へと安全に回収します。


・ステップ4:上部の埋戻し・仕上げと完了
管を撤去して空洞になった上部(地表から40mの空間)にもセメントなどを充填し、周囲の地盤と一体化させます。最後に地表部分までしっかり埋戻しを確認し、土地を綺麗に均(なら)して原状回復が完了します。

私たち日さくが実際にお手伝いした、代表的な事例をご紹介します!


🛠️ 事例1:温浴施設の閉館に伴う深層温泉井撤去

ご依頼元 :解体工事施工会社 様

井戸深度 :約850m

撤去深度 :30m

背  景 :新たな土地利用を目的として温浴施設を解体し、事業者様に安全に引き渡すためのご依頼。

課  題 :可燃性天然ガスの湧出が懸念される温泉井でしたので、まず安全に埋め戻す必要がありました。

施  工 :行政機関に計画書を提出し、承認を得てから埋戻しを行いました。
      ガスの湧出がゼロとなったことを確認してから、マルチドリル工法にて撤去しました。
      撤去工事中は火気厳禁とし、ガスの濃度計測を継続しました。


🛠️ 事例2:工場跡地の工業用深井戸撤去

ご依頼元 :土地使用者 様

井戸深度 :約130m

撤去深度 :40m

背  景 :工場として使用していた土地の返還期限を迎えたため、原状回復した上で地主様へお返しするためのご依頼。

課  題 :新しく建てる建物の基礎杭(くい)の位置に、古い鉄管があり、干渉してしまうことが懸念されました。

施  工 :鉄管が途中で破断しないよう慎重に地中を縁切りし、所定深度までの完全撤去に成功。
      無事に新しい建物の杭打ち工事へと繋ぎました。

温泉井や深井戸の撤去は、大切な土地の資産価値を守り、次へ繋ぐための重要な原状回復工事です。

日さくでは、地権者である企業・オーナー様からの直接のご相談はもちろん、元請けとなる建設会社様からの施工協力のご相談まで、幅広く柔軟に対応しております。

創業以来培ってきた「水と地質」のプロとしての知見を活かし、他社では撤去が難しいと言われた古い井戸であっても、深度40m程度の範囲であれば、安全に土地を元に戻す施工計画をご提案いたします。

「古い温泉井を撤去して更地にしたい」
「他社に相談したが、難しいと断られてしまった」

など、井戸の処分や土地の原状回復でお困りの際は、ぜひ日さくへお気軽にお問い合わせください。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!

▽日さくの各種カタログが、こちらのページからダウンロードいただけます。 https://www.nissaku.co.jp/catalog.htm

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