皆さん、こんにちは!
観光や地域の魅力として欠かせない「温泉」。
でも最近、「温泉の湧出量が減ってきたとか温度が下がった」という声を耳にしたことはありませんか?
温泉が枯渇してしまうと、観光資源を失うだけでなく、地下深くの環境そのものに大きな影響が出てしまいます。さらに、温泉水は観光だけでなく、地熱発電や二酸化炭素の地中貯留など、持続可能な社会づくりに役立つ大切な資源でもあります。
そこで私たち日さくは、地下深部に眠る温泉水を「どれくらい継続的に利用できるのか」を科学的に評価する方法を開発し、このたび特許「温泉水などの深部地下水に係る継続利用の可能性評価方法」(特許第7744685号)を取得しました。

■ 温泉が枯れる理由とは? 長持ちさせるには?
温泉の湧出量が減る原因には、いくつかの要素があります。
ひとつは、井戸の老朽化、井戸内部の目詰まりや井戸管の腐食など。これらは水中テレビカメラ調査や掘り替えで対応できます。
しかし、より深刻なのは「地下深部の温泉水そのものが枯渇している」ケースです。
これまでは、その可能性を正確に判断する方法がなく、温泉施設や町おこしの将来計画を立てるうえで大きな課題となっていました。本特許はこれを科学的に解決しました。
■ 特許技術で“地下の未来”を評価
今回、私たちが開発した評価方法では、温泉水の「起源」や「滞留時間」「供給の仕組み」を科学的に分析します。
・泉質や色から水の成り立ちを推定
・同位体分析を用いて、地下水が数千年~数万年の単位で滞留しているかどうかを確認
・地下水流動解析で、新しい水の供給があるのかを推定
これらを組み合わせることで、対象となる温泉水が「化石のように古い水」なのか、それとも「新しい水が補給され続ける水」なのかを見極められるようになりました。
この結果、どれくらいの期間、継続的に利用できるのかを“見える化”できるのです。
■ 事業者にとってのメリット
この評価方法により、温泉事業者や自治体は
・将来の枯渇リスクを事前に把握できる
・必要に応じて、井戸の掘り替えや新規井戸開発を検討できる
・温泉だけでなく、地熱利用やCO₂地中貯留の計画にも活かせる
といったメリットが期待できます。
つまり、温泉を守るだけでなく、地域のエネルギーや環境対策にも役立つ技術なのです。
■ 温泉を未来へ
日本列島は地下水も地下熱も豊富な国です。
だからこそ、私たちはこの特許技術を通じて「温泉を未来へ引き継ぐ」ことを使命と考えています。
温泉施設の将来を見据えたい方、地熱や地下水利用を検討されている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
私たち日さくは、井戸掘削や地下水利用の技術開発を通じて、安心で持続可能な暮らしに貢献していきます。

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